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プロフィール

登録日: 2023年6月2日

記事 (28)

2026年1月3日2
親子三代で訪れる宿
赤穂ホテル祥吉から見た眺め 親子三代で毎年同じ宿を使い続ける理由は、単なる「便利さ」や「価格」だけではありません。そこには、長い時間をかけて積み重ねられた 安心感と記憶の共有 があります。 まず一つ目は、 世代を超えて安心できる居心地の良さ です。祖父母にとっては段差が少く、静かで落ち着いた空間。親世代にとっては気配りの行き届いたサービスや食事の質。子ども世代にとっては「また帰ってきた」と感じられる親しみやすさ。そのすべてを受け止めてくれる宿は、そう多くありません。一度「ここなら大丈夫」と感じると、その信頼は簡単には揺らぎません。 二つ目は、 宿そのものが家族の思い出の舞台になっていること です。同じロビー、同じ部屋、同じ景色の中で、毎年少しずつ家族の形が変わっていく。子どもが成長し、祖父母の歩みがゆっくりになる。その変化を静かに見守ってくれる場所だからこそ、「また今年もここに来よう」と自然に思えるのです。 三つ目は、 宿側との人間関係 です。顔を覚えてくれるスタッフ、「今年もお帰りなさい」という一言、好みを理解した対応。これは大型施設や新しい宿では得がたい価値です。旅先でありな...

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2025年11月17日2
**阪神間モダニズムの“骨格”を歩く旅
— 和洋折衷の建築美が今も残る西宮をめぐって —** 先週、にしのみや観光協会さんのご協力を得て、阪神間モダニズムを象徴するスポットをめぐる特別ツアーを実施しました。 前週のカフェ巡りやスイーツ巡りも楽しいけれど、やはり阪神間モダニズムといえば“建築物”。 明治後期から昭和初期にかけて花開いた和洋折衷のデザインは、今見ても新鮮で、どこか現代の暮らしにも通じる魅力を持っています。 ■ 洋館づくりは富裕層のステータス、しかし——情報不足ゆえの面白さ 当時、阪神間に洋館を建てるという行為は、財を成した人々にとって一種のステータスでもありました。建築会社も大口の顧客を獲得しようと、日々熱心に営業を仕掛けていたと言われています。 しかし、依頼する側も建てる側も、実は“洋館”について深い知識があったわけではありません。現代のようにインターネットで世界中の建築情報を調べられる時代ではなく、手元の参考資料といえば洋雑誌や新聞、輸入された書籍くらいのもの。 そこで建築会社は、限られた資料をもとに数多くのイラストを描き起こし、営業用の見本として顧客に提示していました。結果として、 ...

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2025年11月10日1
阪神間モダニズムツアー(1)
大阪観光大学の学生と共に阪神間モダニズムツアーを研究・開発するというミッションがあり、先週土曜日にその第一弾「夙川・苦楽園口スイーツ店巡り」を実施しました。 コンセントマーケットで買い物をする学生たち 阪急夙川駅周辺は地域の入り口として栄えたまちで、夙川カトリック教会付近には、中華料理店や蕎麦屋などが入る古くからの商業区域があります。阪神淡路大震災以降、まちの整備がされ、川沿いの「夙川さくら道」や拡張整備された「大沢西宮線(建石筋)」に新しいお店が定着しています。 パティスリー タケアートで「キャベツ?!」を試食 海外からの留学生にとって日本の地で観光について学ぶだけでも大変なのに、まして戦前の一時期、文化の坩堝だった地という下地に根付いた「住宅地」を題材にした「観光の紡ぎ出し作業」はさぞ不明確で、困難なことかもしれません。しかし、まちを歩くことで彼らなりに感じる「日本」がどのように映りそれを「観光」という視点で形にするのか、私としても共に勉強し、見守りながら並走したいと思います。

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